どうも、わたです。
インドの子供達が空腹状態でライチを食べた事が原因により、低血糖で亡くなったというニュースはご存知でしょうか。私はここ最近知りました。
じゃあ空腹状態でライチを食べたら血糖値が下がるんじゃ?
血液検査で高血糖だと診断された人には耳寄りな情報に聞こえますね。
でも、それは違います!
日本のライチとインドのライチは別物
ライチは南国のフルーツです。
国内で生産されて流通しているのはわずか1%。バナナと同確率のレア果物なんですね。
国産ライチは鹿児島や、同じ南国フルーツのマンゴーで有名な宮崎などで生産されています。
私達が口にしているライチのほとんどは台湾や中国からの輸入品なんです。
一方インドでは、ライチの生産は盛んです。
生産量でいうと九万トン、日本のさつまいも(八万トン)より多く作られていますね。すごい。
日本で食べれるライチはお取り寄せの趣向品。
インドで生産されているライチは、身近な果物。
飢餓状態の子供が思わず摘まんでしまうくらいには、身近な食べ物なようです。
環境の違いと青いライチ
インドの子供達は飢えに苦しんでいる、というのは募金を呼びかける広告などで知っていました。
世界飢餓指数(Global Hunger Index)によると、調査対象119カ国のうちインドは100位。
人口の35%が飢餓状態と報告もありました。
そんな空腹状態の子供達が果樹園にライチが落ちていたら、飢えをしのぐために拾って食べるでしょう。
未成熟な青いライチは糖分が少なく、血糖値を下げるヒポグリシンという成分が多く含まれています。
このピポグリシンは人体に取り入れると、メチルシクロプロピル酢酸という猛毒に変わります。
数時間から数日にかけて、頭痛・口渇・発汗・嘔吐・嗜眠・発作・昏睡などの症状、最悪の場合急性脳炎で死に至ります。
しかし毒と言っても怯える必要はあまりありません。
この毒は食事を満足に摂れず、痩せ細った状態で摂取しなければ重度化することはないそうです。
日本で流通している冷凍ものや缶詰などのライチにはピポグリシンが少ないらしく、国内で中毒症状が起こることはほぼ無いでしょう。
インドでは逆に、起こる要素が揃ってしまいたくさんの子供が犠牲になりました。きっと今も増えているのでしょう。
つまりライチは血糖値を下げない
日本で流通している趣向品のライチは全て完熟のものです。
糖度15%から20%もあります。普通に血糖値上がります。
なら海外に行って、完熟前の青いライチ食べたら下がる!という考え方は先に猛毒の話をしたようにひっっじょうに危険です。絶対に止めましょう。
命がけで昏睡してでも血糖値を下げたいなんてドアホは存在しないと思いますが、日本で大人しく安全に堅実に下げていきましょう。
南国フルーツは青いうちは口にしてはいけません!
それでは!