創作小説

【創作小説】女神さん、寝てください!⑥

過去話はこちら 「まぁ!御使い様、一大事です!といっても本日はまだ女神様がいらっしゃっていませんので、まずはお茶でも一杯いかがですか?」 「ええー…」 夢の世界でオスカーとして覚醒すると、大袈裟すぎるドロシーの一人劇場が唐突に始まったと同時に…

【創作小説】女神さん、寝てください!⑤

過去話はこちら 「春野、まだアレ、アレ回ってきてないけど」 「……来週の会議資料ならまだですが、」 「まだァ?来週使うんだから今週中に回すのが当たり前だろ!今日中に仕上げて明日には間に合わせろよ」 今仕事が他に仕事が山積みにされてるのが見えてい…

【創作小説】女神さん、寝てください!④

過去話はこちら 絹川飛鳥。 先月成人して酒が解禁したばかりのごく平凡な大学生である。 洗面所で顔を洗ったついでに鏡を覗き込めば、寝癖が付いたままの短い黒髪と、冷たい水で少しだけ寝惚け眼がマシになった見慣れた顔がそこにはあった。 目を見張るよう…

【創作小説】女神さん、寝てください!③

過去話はこちら 部屋の外に出ると、まさに夢のような花畑が広がっていた。 見たことのない小振りな白い花で辺り一面を敷き詰められていて、あまり花に興味がない俺でも思わず息が漏れる。柔らかな白と緑の光景の中で、一本の石畳の道が遠くの方まで伸びてい…

女神さん、寝てください!②

過去話はこちら 「大昔の話ですが、この世界に太陽は存在しなかったのです」 六畳ほどの室内には寝台にテーブルと二脚の椅子があり、シンプルで寛ぐだけなら困らない家具はあった。全部金色で全然落ち着かないけれど。なんでシーツや枕まで金なの。ドロシー…

【創作小説】女神さん、寝てください!①

その日、俺は夢を見ていた。 「御使い様、どうかこの世界をお救いください!」